映画【鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎 真生版】〈通常版との違いは?〉 作品をもう一度観たくなる解説&感想

鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎 真生版 : ポスター画像 – 映画.com

当ブログでは皆様の映画選びの一助になる情報と感想をお届けしております。
この記事を読めば、あなたもきっとこの映画を何度も観たくなります
是非最後までお付き合いください。

では、行きましょう!

この記事でわかること

●映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎 』の通常版とは?
●映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎 』の真生版とは?
通常版と真生版との違い

【鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎 真生版】の概要やおすすめポイントについては、こちらの記事をご覧ください 

感想については、あくまで個人的な見解、考察ですのでご容赦ください。
一部ネタバレを含む表現がありますので、ご注意ください。

結論!

〈ファーストインプレッション〉
● 通常版との違いはそれほど大きく感じられませんでした。

〈ポジティブ感想〉
● 本作は「血」にまつわる物語です。リテイク版はその「血」の表現がさらに強調されていました。
● 調整された音響によって、恐怖の臨場感が増した感じがしました。
● 通常版と真生版のどちらを観ようか迷ったときは、真生版をお勧めします

〈ネガティブ感想〉
● 真生版と通常版では、物語や上映時間に違いはありません
● リテイクによって一部の表現が変更されていますが、その違いはファンでないとわからないレベルです。
● 流血の強調によって「ゲゲゲの鬼太郎」の怖さを増す、という恐怖表現の方向性には少し疑問が残りました。

ゴマ

『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎 真生版』はどんな映画なの?

こま

2023年に劇場公開された『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎 通常版』のリテイクバージョンだよ

目次

映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎 真生版の概要

国民的アニメとなっている水木しげる原作の「ゲゲゲの鬼太郎」シリーズのスピンオフ的な前日譚です。新生版は2023年に大ヒットしたアニメ映画「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」のリテイクバージョンで、特に映像と音がクオリティアップされています。

「劇場版 ゲゲゲの鬼太郎 日本爆裂!!」の古賀豪が監督を務め、「マクロスF」の吉野弘幸が脚本、「シン・エヴァンゲリオン劇場版」の副監督・谷田部透湖がキャラクターデザインを担当しています。

声優陣には、鬼太郎の父を関俊彦、水木を木内秀信が演じる他、沢城みゆき野沢雅子古川登志夫らテレビアニメ第6期のキャストも集合しています。

上映時間は105分。レイティングはR15+です。略称は『ゲ謎』

映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎 通常版とは?

通常版「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」は、水木しげる生誕100周年記念作品として企画され、原作にも無かった鬼太郎の父たちの物語が初めて語られました。『ゲゲゲの鬼太郎』テレビシリーズ第6期(2018年)をベースとした作品で、『墓場鬼太郎』の「幽霊一家」に繋がるオリジナルストーリーとなっています。水木しげるが描いていない、鬼太郎誕生以前の話を解き明かす物語です。

2023年11月に公開され、興行収入27.9億円、観客総動員数195万人を記録し、翌年の日本アカデミー賞にて優秀アニメーション作品賞を受賞
その後、韓国、台湾、フランスなどなど海外でも上映され、世界へ広がりました。

大人向けの内容に振り切ったことや女性ファンによって人気が拡散したことで、幅広い客層に受け入れられた作品となりました。

映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎 真生版』とは

本作はこの通常版から327カットのリテイクを行い、あわせて音も再ダビングしたバージョンです。

レイティングは、「PG-12」(小学生以下が鑑賞する際に保護者の助言・指導が必要)から、「R15+」(15歳未満の入場・鑑賞を禁止)に改められたのが大きな特徴です。

映倫によると、真生版は「刺激の強い殺傷・流血の描写がみられる」との理由によってR15+指定となったようです。

通常版は古賀監督がインタビューで「元々120分あったシナリオを様々な理由で100分に収めなければなかった。あと5分増やしてほしいと交渉したけれど、映画会社から5分はダメといわれたので、+4分の104分の上映時間となった。カットしていくのが苦しかった」というようなエピソードを語っていたので、真生版の発表を聞いた際に、てっきり元々の120分バージョンが観られるものだと思っていました。
ですが、本作では新たな追加シーンはなく、上映時間も変わりません。つまりストーリーは通常版と全く同じです。

ですので、過度な期待はしない方が良いですが、通常版と真生版のどちらを観ようか迷ったときは、真生版をお勧めします。クオリティアップした映像と音で、作り手が本当に表現したかった作品に近付いているからです。

通常版と比べて、絵コンテ段階で想定されていた恐怖演出が復活し、音響も再ダビングを行ったことによって「制作陣が当初思い描いていた恐怖の物語」が表現されています。

古賀監督はインタビューで「映像自体のブラッシュアップに力を入れています。“恐ろしさ”というより、“妖しい美しさ”が増している事でより深く物語に陶酔し、感動していただけることでしょう」、「音響はタイミングなどを微調整した」と語っています。

実際に感じられた通常版との違い

● 描写の違いとして感じられるのは「流血」です。血液の量や血が勢いよく吹き出す演出などを加えることによって、シーンの印象度が増しています。また配色に関しては、血の色や夕焼けの色が鮮明になっています。

● 鬼太郎の父のアクションシーンは、線画がより足されて迫力が増しています。

キャラクターの顔が良くなっています。

● 音響に関しては、恐怖の臨場感が増した感じがしました。

しかし327カットのリテイクに関しての細かい部分は、正直分かりませんでした。

ポジティブ感想

● 本作は、血液銀行・血液製剤M・龍賀家の血族関係・ゲゲ郎と鬼太郎の血縁・幽霊族の血液・血の池・血の花・殺害シーンにおける流血など「血」にまつわる物語です。
それゆえ本作はリテイクによって、「血」の表現がさらに強調されたのだと感じました。

ネガティブ感想

● 新生版というからにはディレクターズカットのようなものを想像していましたが、ストーリーも上映時間も通常版と変わりはありませんでした。リテイクによる違いも、ファンでないとわからないレベルでした。

● 本作はリテイクによって「流血」が強調されていますが、本来の「ゲゲゲの鬼太郎」が持つ恐怖は“スプラッターホラー的な流血”とは違うと思います。

ゴマ

映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』の通常版と真生版との違いのまとめです

映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎 真生版』と通常版の違いポイントまとめ

本作は「血」にまつわる物語であるため、リテイクで「血」の表現がさらに強調されていて、大人向けならではの作品になっている点が評価できます。しかし本来の「ゲゲゲの鬼太郎」の怖さはスプラッター的な表現とは別物だと思うので、その恐怖表現の方向性には疑問が残りました。

真生版と通常版では、内容や上映時間に違いはありませんでした。リテイクによって一部の表現が変更されていますが、その違いはファンでないとわからないレベルでした。
通常版と真生版のどちらを観ようか迷ったときは、真生版をお勧めします

是非、本作をもう一度観て、確かめてくださいね。

いかがだったでしょうか。
ぜひもう一度この映画を観ましょう!
そこにはきっと気付かなかった感覚や楽しさ、新しい発見があると思います。
最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次